Japanese (Shift JIS)

♪ケーブル試聴大会

BBSの常連 skr-tさんからWIREWORLD SILVER ECLIPSE IIIをお借りしたことを皮切りに高級ケーブルの試聴大会が始まってしまいました。思い切って導入したGODLMUND Mimesis SRI2が思ったように能力を発揮できていなかった(今もそうですが……)こと、せっかくお借りしたSILVER ECLIPSEも十分に活かせなかったこと、ダイナミックオーディオ H.A.L.の自宅試聴サービスを知ったこと、そして仕事が忙しくて時間をかけずに一発でいい音を手に入れたいと焦ったことが原因でした (笑)。

♪ WIREWORLD SILVER ECLIPSE III

WIREWORLD SILVER ECLIPSE III

BBSの常連 skr-tさんからインターコネクトケーブルをお借りしました。115,000円(0.5m)もする高級ケーブルです。凄いですね〜。こんな価格のケーブルを使うのは初めてでした。音の良さ、特に好みが絡むと、必ずしも金額に比例しないと思いますが、さすがに期待してしまいました。ACROTECH 6N-A2300を使用していました。

まずは現行システムで聴いてから交換という手順を踏みましたが必要ありませんでした。それほどにS/N比の高さが明らかでした。試聴に用いた『鳥の詩』は女性ボーカル曲で、曲はいわゆる打ち込み系です。今までのボーカルがやや靄っていたように思わされる声の通り。エフェクトが少なからず掛かっている曲にも関わらず、こちらのほうが肉声らしく再生できました。小レベルの効果音もはっきり聞こえて、新たにエフェクトを掛けている場所を気づかされることもしばしば。あえて文句をつけるなら、S/N比は上がったものの音数が増えた印象はあまりなかったので、あるべき微妙な音まで削ってノイズレベルが低く感じられていたのではないかという点でした。

さらに2週間ほど聴いて、傾向・システムとのマッチング・私の好みとの相性が把握できました。立ち上がり・立ち下がりが良いためか余韻が少なく、ボーカルはくっきりと正確になります。一方で細くやや遠めになるのが好みと合いません。これはTEAC VRDS-25xのまじめ過ぎる性格を現しているのだと思います。これまでACROTECH 6N-A2300を愛用してきたのは、VRDSに化粧をさせるつもりがあってのことでした。その6N-A2300へ戻すと、全体の雰囲気は好みに沿うように良くなるのですが、締りなく聞こえ、ボーカルも歪っぽい安定感に欠けた感じがしました。

とにかく高S/N。音は細身になりますが、骨格はしっかりしています。低音も量は出ませんが引き締まった良い音です。ひとつひとつの音をHiFiに再生したい場合に向いていると思いました。

2001/04/17

構成セッティング
2000,09,23

♪ PAD(Purist Audio Design)

SILVER ECLIPSE IIIで思ったような効果を得られなかった理由のひとつとしてスピーカケーブルのグレードが合っていないと考えました。この頃、スピーカケーブルは3mの長さを必要としていたのでインターコネクトや電源ケーブルに比べて低いグレードに甘んじていたのでした。頃合も良く(悪く?)ダイナミックオーディオ H.A.L.の自宅試聴サービスの体験記を読み、自分も体験してみることにしました。

それまでPADは液体シールドという変わった技術を使っていることで記憶に残っていましたが、雑誌の評価からは美音系であり、高級な音楽(苦笑)には向いていても自分の音には向いていないだろうと思っていました。この時点では本当に体験することが目的でしたし、本命は同時期にこれまた自宅試聴したACデザイン WTC-2/IIIだったのです。

初めに次のケーブルを自宅試聴しました。