「あやや、うぃんなぁが焦げちゃいましたぁ〜」
マルチは慌てながら、お箸でうぃんなぁをお皿に移していました。
つるっ！
「あっ！」
ひゅーん…ぽてっ
「あ、あ、あ、あちちちちぃぃ！」
不幸か、天罰か、マルチに裸エプロンを強要させ、さらに下から覗き見をするという怪しげな行動をとっていたHosの顔面に、うぃんなぁが落ちたのでありました。
「ま、まるちぃ〜」
「ご、ごめんなさいですぅ〜」
マルチはあたふたしながら、そばにあったボールをとりました。
ばしゃぁーーーん…
…ぽたぽた…
「…………」
濡れネズミになったHosはじっとマルチを見上げました。
つるっ
ひゅーーーん…こん！
思わず、マルチの手から落ちたボールが、Hosの顔面を直撃したのでした。
「まるちぃ〜」
「ごめんなさいですぅ〜」
むっくりと起きあがったHosの瞳には、狂気の色が浮かんでいました。
「分解してくれるわ〜この腐れメイドロボ〜」
「いやぁ〜」
台所にマルチの叫びがこだましました。
「おらぁ！Hos特攻形態！」
仁王立ちに立ち上がります。
「拘束具除去！」
ベルトをはずします。
「外壁解放！」
ジッパーを開け、ズボンをおろしました。
「最終防御除去！」
そして、パンツを…。
じゃじゃじゃーーーん！
「ふっふっふっ…このミラクルツール、グレートドライバーで、貴様をぴーしたりピーしてくれるわ！」
「いやぁ…いやぁ…」
その異様な出で立ちに怯えるマルチ。
しかし、口ではイヤイヤと言っていますが、目はうれしそうにきらきらと輝いていました。
「Hosグレートドライバー、ドリル特攻モード！」
ぎゅいいいぃぃん！！！
それは唸りをあげて、マルチに迫りました。
「あぁ…あぁ…」
「コネクターイン！」
ずっぷり…
「きゃふぅ！」
「うりゃうりゃうりゃぁ！」
「オラオラオラオラオラオラオラオラ！！！」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄！！！」
「あたたたたたたたたたた…ほあたっ！」
「はぁ〜くいっ！くいっ！くいっ！」
「うにゃにゃにゃにゃにゃぁ〜」
…………
「はぁはぁはぁ…思い知ったか…まるち…」
「ふにゃぁ〜」
Hosは夕日を背に浴びながら、勝利の余韻に酔っていた。
だが、これで終わりではないのだ。
浮気し続けることはHosの宿命なのであった…。
「うむ、次はオンリー靴下だな…」
夜空に輝き始めた星に誓うHosであった。