あかり萌えに至る日々 -epilogue-

いちゃいちゃ修学旅行日記ともいう(謎) なお、Epilogue では「浩之」にしてあります(^^;


5月6日(火)

修学旅行の朝。早めに家をでた。あかりのやつ、むちゃくちゃでかい荷物(汗)。なんでもかんでもつめこんでるからだ。しかしいったいなにがはいってるんだろう? 修学旅行にいくまえから荷物でつかれかけてるし。しょうがないので、俺の荷物と交換して持つことにした。

北海道までは飛行機で空の旅だった。飛行機には一度しかのったことがないので、やっぱちょっとどきどきだったのは内緒だ。なんかこうあがっていく感覚が楽しい。

道内の移動はバスがメインだ。クラス別のバスなので、オレとあかりと雅史だけで志保はいない、うるさくなくて良い。

函館空港に到着。今日は函館の町をいろいろとめぐった。幕末に開港した街である函館は、港町として栄えたところだ。港の周辺には煉瓦づくりの洋風の建物がたちならんでいる。

古い洋館や教会などが点在する元町ゾーンを散策。石畳が続く。なんかこんなところが日本にもあるんだなぁ。ヨーロッパの一風景みたいだ。眼下の函館市街を眺めながら歩く。八幡坂のところで、おててつないで某台所用洗剤のCM のまねをしてるやつらがいた(笑)。撮影につかわれたそうな。男同士でするなよ(^^;; あかりにオレたちもするか〜とか言ったら、「え、えっと...(ちょっと考えてる)...やっぱやめとく!!(顔赤かったり)」。ふふふぅ。

それからベイエリア。古い洋館とかを改装したおしゃれな店などがならんでる。はこだて明治館でオルゴールに耳をすませたり、硝子細工を作ってるとこを見学したりした。うまいことつくるもんだなぁ。

そのあと湯の川温泉のとある旅館のほうに移動。今夜の宿泊はここだ。うまい夕食に舌鼓をうつ。やっぱ北海道は食物がうまい〜。

夜。函館山。ロープウェイで山頂へ。頂上から眼下に広がるのは、世界一ともいわれる函館の夜景を見た。はーーーー。本当に綺麗だった。港のあかりが夜の空間にうかびあがる。ちょいはずれた静かなとこでひとりひたってみたり。と、気が付いたらあかりが横にいた。つけてたな(笑)。しばらくそのまま二人でながめてた。

湯ノ川温泉は、数ある北海道の温泉の中でも、もっとも早くから利用されていたところだそうだ。大きな窓から津軽海峡が見える大浴場で初日のつかれをとった。ふう。

その後は修学旅行の例にもれず、部屋ぎめなんて無視状態で、今日のことをいろいろ話したり、トランプしたり。みんなでお泊まりというのは、いくつになってもわくわくするものなのかもしれない。

まだ先はながいから余力をのこしとかないとな(^^; 移動中ねっぱなっしだったりするとガイドのおねーさんに失礼だ(^^;;


5月7日(水)

修学旅行2日目。バスで移動したオレたちのたどりついたところは.......洞爺湖。 5つの温泉にかこまれた洞爺湖は、スケールの大きい自然を体験できるところだ。昭和になってから誕生した昭和新山、いまだ噴火をくりかえす有珠山。あらぶる自然のロマンが感じられるわくわくするような所だ。

......ううっ....風がむちゃくちゃつめたい。さすが北海道。北の國。5月とはいえ、まだまだ寒いぞ。オレのとこの感覚だと、もう暑いくらいだから余分な服いらないよななんて、荷物を最小限にしたのは敗北だった。

が、せっかくの大自然だ。これを直にみないでどうするってことで、島巡りの遊覧船の外で耐える。なんかみんな中はいってるし(^^;

と、なんかくびにかかった。...マフラー? ふりむくとにっこり笑ったあかりがいた。で、そのままオレの隣にならぶ。「これ...どうしたんだ?」って聞くと、「えへへ、準備いいでしょ♪」。あかり、さすがだ。あの巨大荷物も伊達ではなかったのだ。俺内部あかりポイント上昇(ぴろりろ〜ん)。

<回想>
「あかりはいいのか?」
「あ、うん。私はカーディガン着てるからいいよ〜」
「でも首回りさむいだろ?」
ぱさっ
あかりをちょい抱き寄せて、マフラーをいっしょに首にまく。
「あっ......…み、みんなみてるよ...」
「みさせときゃいーさ。」
「……うん(*^^*)」
<回想>

中島の博物館を見たあと、こんどは有珠山にロープウェイで登る。有珠山は、現役の活火山だ。山頂からみる眺めはすごい。まさに大パノラマ。火口も迫力もので、もくもくと噴煙をあげていた。

夜はまたまた温泉。火山地帯なだけあって、温泉はたくさんある。今日は露天ぶろ〜。食事もうまかった。夜は昨夜と同様以下略。まくらでサッカーしてて、ちょいしかられた(汗)


5月8日(木)

今日は主に移動がメインの日。洞爺湖から札幌方面にむけて出発だ。今日はクラス別でいろいろ行く場所が違っている。札幌で合流の予定だ。

途中、登別を通過。ここにはでっかいくま牧場があるらしいが、残念ながら今回のコースからははずれている。登別温泉の地獄谷ってのもコースとしてはナイスだとおもうのだが、まあぜいたくはいってられない。なんせ北海道はひろいから、そんなことを言い出したらとてもじゃないが回りきれない(^^;

<回想>
移動中バスにて...
「熊牧場は残念だなー」
「そうだね(^^;。でもいいよ。風景みてるだけでも楽しいし。」
「ま、そうだな。まあ、また今度ってところだな。」
「今度?」
「そのうちまた二人で北海道にくるってこともあるだろう、そのときにでも...」
「………」
「あ、いや、二人じゃなくても、大学での旅行とかもまああるだろうし(汗)」
「えへへ〜」
</回想>

苫小牧のウトナイ湖で大自然にふれる。ここは野鳥がたくさん生息していて、「野鳥の楽園」と呼ばれてる場所だ。ネイチャーセンターから望遠鏡とかで野鳥の観察をしたり、周囲を散策したりした。

そのあとホースパークで馬をみた。乗馬コースというのもあるのだが、クラス全員だとさすがに時間がかかるので、ちょっとだけのってみるだけ。馬をこんな間近でみたのも当然はじめてだし、のったのも当然はじめて。かなり揺れた(^^; なかなか楽しかった。馬の目が綺麗だった。

またまたバスにゆられて、ついに札幌に到着。ほんとに碁盤の目のようになっている。住所がおぼえやすくて良いかもしれない(^^; あ、逆にどこがどこかわからなくなったりして(笑)

さて、明日は自由行動だ。楽しみにしつつ、夜のさわぎもそこそこにして寝ることにする。じゃ、おやすみ....


5月9日(金)

今日は札幌で朝から自由行動の日。一応班が決まってたりするのだが、それは建前、で、オレ、あかり、雅史と、まあ例によって隣のクラスの志保とのいつもの面々での行動開始となった。

とはいうものの、どこをどうめぐろうかという話。くまを見にいくため、円山公園ははずせない、どうしよう....といったところで、志保から提案。北海道の主要な観光ポイントをめぐるバスがあるとのことけっこうこまかく動いてて、一日すきなところで乗り降りできる。しかもコースに円山公園がばっちりはいっているのだ。志保にしてはめずらしく的確な情報だ。昨日バスガイドのおねーさんから得た情報のこと。ちょっとみなおした。

で、札幌めぐり。時計台はざんねんながら改装中でながめるだけだった。続いて赤レンガな道庁の見学。北海道の歴史のこととかをいろいろ展示してあって勉強になった。いちおう修学旅行だし(^^;

円山公園方面へ、ところが、志保がくまなんてつまらんとかいいだしたので、オレとあかり、志保と雅史で別行動ということになった。雅史には悪いが、志保のおもり担当だ。わがままなやつめ。まああかりとふたりきりで行動できるからよしとしよう。夕方ごろにサッポロビール園でおちあうことにして、ここから別行動となった。

円山公園からバスをのりかえて、円山動物園へ。やっぱ北海道だけあって、動物園の規模もでかい。で、目的の熊だが、「世界の熊館」というのがあった。ナイスだ。あかりおおはしゃぎ。くまにかこまれてハイテンションだった(ちょっと誇張)。来てよかったと思う。

<回想>
おみやげゾーンにて。
「みてみて、これ可愛いよ〜」
「あ? どれも同じだろ」
「ちがうよ〜、こっちは月の輪ぐまで、こっちはひぐまなんだよ」
「ふーん... (どうちがうんだ? (汗))」
「あ、月の輪ぐまはね、こんなふうに月のような模様があるんだ」
「そ、そうか…(うーむ、あいかわらずするどい...)」
「こっちもいいなー」
...... </回想>

あかりは本場のくまぐっずを手にいれた♪(ちゃらら〜)(謎)

今回の修学旅行でのあかりの最大の目的、「本場の熊を見る」ははたしたので、まためぐってきたバスにのって今度は大通り公園へ。大通り公園を散策。札幌のメインパークで、綺麗に整備されている。テレビ塔の展望台から札幌市内を眺めた。バスで走ってても綺麗な区画だったが、高いところからみるとさらによくわかった。

続いて北大に移動して構内を歩く。有名なクラーク先生の像をみる。例の指をさした有名な像ではなく胸像だった。あの像は郊外の羊のたくさんいる牧場の中にたっているらしい。ちょっと残念。

サッポロビール園。雅史たちとの合流にはまだ時間があったので、となりのサッポロビール博物館を見学してみたり。ふむ、ビールというのはこうやってつくるのか...となかなか参考になった(何のだ)

志保達と無事合流できたので、札幌ビール園で本場のジンギスカン鍋を食った。まあ未成年なので、残念ながらビールは無しだが(^^;; となりのおじさんから一杯だけもらったのは内緒だ(笑)

さて、ホテルのほうに帰りますかねぇ、といったところで重要なことを思い出す。そう、オレはまだ本場のラーメンを食ってなかったのだ!!

<回想>
「しまった!!!」
「どうしたの?、浩之ちゃん」
「ラーメン食ってない」
「でも浩之、もう時間があまりないよ。ラーメンたべてたらぎりぎりだよ。」
「いや、オレは本場のラーメンをくわないといけないのだ!!」
「じゃあ、あんた一人でいってらっしゃいよ、私たちは先にかえるから」
「おう。オレ一人でいいぞ。じゃな」
「あ、私、浩之ちゃんについていく。」
「なにいってるの、あかり、あんたまでしかられることになるのよ」
「で、でも、浩之ちゃん、今日私のためにわざわざ熊見るのにつきあってくれたし、 おみやげも持ってもらってるし、今日は最後まで一緒にいたいし...」
「…よーし、わかった、あかり、いそぐぞ〜」
「う、うん(^^)、じゃ、志保、雅史ちゃん、またあとで..」
</回想>

ということで、チェックしてあったラーメン屋にいそぐ。幸いすぐ食べれた。本場もののラーメンはやっぱひと味ちがうな。こってりとしたスープ、おしげもなくのった具、うむ。満足だ。ジンギスカンけっこう食ってたので大盛りにできなかったのがちと残念(^^; あかりはさすがにこんなにたべれないってことで、オレのたのんだのから数箸だけご相伴〜。

集合時間にはほんとぎりぎりでセーフ(^^;; あぶないところだった。数名おくれたやつがいて、そいつらはペナルティで「わたしは時間におくれました」とかかれたとんがり帽子をかぶらされてた ...なんかうちの先生たちって、やることが違う(汗)。あやうくオレたちもああなるところだったぜ。あぶないあぶない。

夜。今日も今日とて、先生の巡回もかいくぐり(って、うちの先生たち、 2、3回は巡回にくるけど、酒飲みモードになっててあとのほうは静かにしときゃとりあえずおっけー(^^;;) 夜更かしモード.....ってなぜか、オレたちの部屋、人数過多(汗)。ふとんの数の倍はいるぞ...ほかのところが人がいないんだな。将棋してたりトランプしてたり花札もいるな..麻雀は...いる(^^;

でまあ、すずみにロビーに脱出。自販機でカフェオレを買って今日のことをふりかえりつつ、外の夜景をながめながら腰に手をあてて飲む。

今日はけっこう歩いてつかれてるので、早いが寝ようかなと思い、自分の部屋じゅさすがに寝れないってことで、どっかにもぐりこむことにした。あの部屋にあれだけいたってことはどこか空いてるだろうと思って、てきとーな部屋をあたる...お、ここ誰もいないじゃん、静かにねれるな〜と思ってはいっていくと...「いたっ!」。寝てるのがいた(汗)。足をふんでしまった...ってあかりだし(^^;;

あかりもちょっとつかれたので、早めにねるところだったそうな。まあ、目がさめちゃったってことで、しばらく二人だけで今日あったこととかいろいろおしゃべりをした。二人きりとはいえ、まあ、いつ誰がくるかわからんしな。うん(謎)。というかそのあと、眠くなって二人してあっさり寝たのだが(^^;;

次の日の早朝、目がさめたら、すぐ横にあかりがくっついて寝てて、あせったのは内緒だ(^^;; 可愛い寝顔にやっぱどきどきしてしまった。

<回想>
「ん?朝か...」
すやすや
「!!!!!な、なんであかりがここに!?」
すやすや
(えーと、えーと.....あ、そうか、あのままねちゃったんだ)
「...浩之ちゃん...」(きゅ..服をつかんでる)
(幸せそうな顔しちゃって、まぁ)
ぷにっ(ほっぺたをつつく)
「…う、ん..えへへ、くすぐったいよ...」
(なんか夢でもみてるのかな)
すやすや(にこっ)
(....もすこしねよっと)
</回想>


5月10日(土)

ふう。修学旅行最終日。小樽方面をぐるっと観光して、それから札幌空港からふたたび空の旅をして帰還してきたところだ。

小樽は古き良き時代の風情を残す港町。運河ぞいに旧いものと新しいものが同居している街だ。小樽市博物館で明治や大正の北海道開拓の時代に思いをはせたり、オルゴール工房でオリジナルオルゴールをつくってみたり。つくったのは、最近ちょいおきにいりの「Brand New Heart」のオルゴールだ。

最終日ともなると、さすがにそろそろつかれがたまってるようで、移動中のバスの中、バスガイドさんの話も聞かずにほとんどみんなすりーぴんぐ。とりあえず、あかりの寝顔の撮影はお約束だ(笑)。

この修学旅行中はけっこうあかりといっしょに写真をとった。まああかり以外にも余分に志保や雅史がうつってたりするが。函館の夜景、洞爺湖の岸辺、札幌の町中。

おすまししてたり、緊張してたり、たのしい笑顔、びっくりした顔。いろんなその時々のあかりが撮れているはずだ。使い捨てカメラのファインダーごしにあかりをみていると、いままで見なれてるはずなのに、なんだか新鮮な気がした。

いままでずっといっしょにいたけれど、ほんと小さいころのはともかく、案外一緒にうつっている写真とかはなかったりする。写真はあくまで写真であって、思いでのほんの一部でしかないかもしれないけど、それでもその時の思いでが形にのこるってのはやっぱ嬉しいものだ。これからは機会があればいろいろ撮ってもいいかなと思う。

写真ができあがってくるのが楽しみだな。

空の旅のあと、バスで学校まで帰ってきて、そこで解散。楽しい修学旅行もこれでおしまい。あかりの荷物、行く前からでかかったが、帰りはお土産でもってさらにふくれあがってた(汗)

<回想>
「さー終った、終った。あかりー帰るぞー」
「あうう、浩之ちゃん、まってよー」
「......なんでそんなに荷物があるんだ?」
「だ、だって、お母さんとか、お父さんとか、おとなりさんとか、いつもお世話になってる人たちへのお土産があるから..」
「かさばるものばっか買うからだ、ほれ、オレなんて軽いもんだぞ」
「だってー」
「まったく、しょうがねーなー。ほれ、そのでかいのよこせ。あとはもてるだろ」
「うん =^^=」
</回想>
[ひさびさあかりまま]

あかりを家まで送っていく途中で、ちょうど帰ってくるところだったあかりんちのおばさんと遭遇。あかりが帰ってくるからご馳走にでもしようということで、買いものしてきたところでこれまたたくさん荷物をもっていた(汗)...親子か(笑)

夕食たべていかないかということだったのでお邪魔することにした。修学旅行中はいろいろ北海道のおいしい料理だったがやっぱいつもの(ってオレの場合そうでもないか(^^;)家庭料理もいいな。いろいろ修学旅行のエピソードとか話しつつ家族だんらんとけこみモード。楽しいひとときだった。

帰り際、おばさんに、「いろいろ至らない子だけどこれからも大事にしてやってね。」とか言われた。うーむ(汗)。なんか鋭いかも。

さて、明日は休みだ。荷物たくさんもって疲れたしな(笑)。さっさとねよう。


5月11日(日)

昼過ぎに起床。昼からはひさしぶりに家の中を掃除とか、洗濯とか。人がいなくてもほこりはたまるものだ。明日からはいつもの学校だ。いきなり遅刻ってのもなんだし、早めだがねておこう。

5月12日(月)