Japanese (Shift JIS)

♪SONY DVP-S707D

♪購入

DVDプレイヤの購入は1999年中頃から考えていたのですが、DVD-Auidoが気になってずるずると購入を延ばしていました。そこに起きたCSSクラックによるDVD-Auidoの事実上の離陸延期。一社先行したPioneerのプレイヤを購入することも考えましたが、ソフトが出揃わないことは明らかでしたのでまたしても購入を見送ることにしました。しかし、DVD-Videoのソフトは続々と発売されていて、ついに我慢できなくなった私は、橋渡し的にDVD-Videoプレイヤを購入することにしました。

ホームシアターの構築にも興味のある私ですが、いろいろと考えると今の部屋(6畳洋室)ではなかなか5.1chを導入、しかもピュアオーディオと両立させるのは困難だと判断しました。代替案としてヴァーチャルサラウンド機能に興味を持ち、その点で優秀と評価されていたSONYのプレイヤを購入することにしました。この時点でのSONYの最上位機種はDVP-S7700でしたが、ヴァーチャルサラウンド機能を搭載しておらず、ひとつ下のDVP-S707Dを購入しました。画質の評価はあまり気にしなかったのですが、この価格帯ではなかなかの評判のようです。

作りは価格相応……といったところでしょうか?天板は薄いです。放熱孔がないので重石を気にせず載せられそうです。トレイもプラスティック製でカチャカチャと遊びも多く頼りないです。脚もプラスティック製です。価格相応だとは思うのですが、カタログでは“偏心インシュレータ”と称して売りにしているんですよね。確かに中心を外してネジ留めしてありますけど……。リモコンの使い勝手は良好です。出画やトリックプレイの レスポンスが速いことが売りだそうですが、確かにストレス無しに操作できます。

設置はさっそく脚を外すことから始めました (笑)。脚はネジ留めしてあるだけなので、簡単に取り外せます。エレクトロコンパニエ The ECS3で3点支持しました。効果は確認していませんが(なにせ標準状態では再生していません)、きっと効果はあるでしょう。と言うか、精神衛生上の問題かな (笑)。

2000/06/24 記

構成セッティング
2000,04,05 2000,04,05

♪ダンプ

天板にオモリを載せると画質が非常に改善されることが解りました。S/N比が上がり、グラデーションが木目細やかになります。映像コンポーネントのチューニングでここまで差が明確に解ったのは初めてです。オススメ!! 最終的にオモリにはTAOC SST-40Hの天板をクロロプレンゴムシートで包んで載せました。

2000/06/24 記

構成セッティング
2000,04,09

♪映像ケーブル

暫定的にSケーブルで繋いだ時、暗部表現が弱い気がしました。特にコンサート物でチェックしていた為でもあると思います。暗部の表現は映画でも重要ですし、黒がだらしなくては画全体も引き締まりません。そこで、暗部表現に優れると雑誌で評価されていたコンポーネントケーブル XLO ER-DVD3を購入しました。XLOのケーブルはSケーブルであるER-1Sを愛用しています。そのリッチな色表現は気に入ると手放せないと思います。例えばaudio-technicaなどに替えると色があせたように感じてしまうほどです。

このケーブルに替えることで明るさに余裕ができました。その分コントラストを下げて、さらに暗部階調に余裕を持たせることができました。

2000/06/27 記

構成セッティング
2000,04,05

♪デジタルケーブル

DVP-S707Dはアナログ音声出力を使わずにデジタル出力をTEAC VRDS-25xへ入力して、D/Aコンバートした信号をアンプに送っています。このデジタル伝送に使うケーブルを光ケーブルのaudio-technica AT6D40からSAEC EFF-2000/V2に替えてみました。EFF-2000/V2は定評のあるケーブルです。

情報量の増加と力感のアップを期待したのですが、それらは得られませんでした。評価が高いだけに納得が行きません。

音質を比較しているときに面白いことが解りました。両方のケーブルを同時に繋ぎVRDS-25xのデジタル入力切替えを使用すると、両者はほとんど変わらないように思えました。ところが、ケーブルを片方ずつ繋げて試聴すると差が現れたのでした。両方のケーブルが繋がっている場合、選択されていない入力の信号が選択しているほうの音質に影響されているということになります。どうやらVRDS-25xのデジタル入力のセパレーションはあまり良くないようです。

2000/06/28 記

構成セッティング
2000,04,15

♪VES: Virtual Enhanced Sround

結論から言えば、過大な期待をしてはいけないと思います。ヴァーチャルサラウンドの効果に関しては個人差がある(位相差からの音源方向の推測は、個人の経験に依存するそうです)という注釈付きですが、あると嬉しいが、やれるのなら実5.1ch組みたいといったところでしょう。効果の度合いは、タイトルやシーンによっても変わりますし、また、設定値(スピーカの距離、ラージ/スモールなどなど)や、実際のスピーカの配置、オーディオシステムのキャラクタによっても変わってくると思います。とりあえず、私の環境では2種類あるVESのうち、VES Aのほうが効果的でしたが、リアから聞こえるべき音は耳のすぐ後ろでささやかれているように聞こえ、背後の定位は不明瞭でした。例えば『MATRIX』の例のシーンで前から後ろへ弾が走る音は実感できません。一方、自分を包むように一斉に鳴る音はなかなか立派です。『ケーブルガイ』のカラオケパーティのシーンは喧騒が上手く表現できました。

2000/06/28 記