Japanese (Shift JIS)

♪TEAC VRDS-25x

♪購入

CDプレイヤとして使っていたPioneer CLD-R7Gに具体的な不満はなかったのですが、周囲の圧力とより上の音を聴いてみたいという欲求に負けてCD専用プレイヤを購入することにしました。予算は10万円でした。試聴には自宅で使っていたDENON PMA-2000AR 218Vを繋げてもらい、聴きなれた曲を何曲か鳴らして比較しました。ここに挙げた機種以外にも試聴は行いましたが、実質的にこの中から選びましたし、試聴環境が異なるので比較は難しいと判断しました。

DENON DCD-1650AR
透明感・陰影がありながら穏やかな音。中低域にボリュウムがあります。谷山浩子さんの深遠な曲をメインに聴くならコレがお薦めです。後述のTEAC VRDS-25xと比較するのであれば同一クラスのDCD-S10IIを持ってくるべきですが、実売価格がやや予算オーバーだったので試聴しませんでした。
marantz CD-16D
CD-17Daとは明らかに異なる音です。価格的には上位機種ですが、質的なアドバンテージは聴き取れませんでした。試聴環境があまり良くなかったせいかもしれません。17Da同様に明るい音ですが、響きが勝ちすぎて爽やかな感じはしませんでした。
marantz CD-17Da
16Dに対して新型のD/Aコンバータとデジタルフィルタを搭載しています。明るく爽やかな音です。パワーがない訳ではなさそうです。透明感は高く、かすれた感じも少ないのが好印象。響きは適度で、ヴォーカルもきっちり聞こえてきます。浩子さんの少女の歌ならコレで聴きたいですね。月関連の電波が出ている歌にも向いているかもしれません。
SONY CDP-XA55ES
最も華やかな鳴り方でしたが、バランスが悪いわけではないと思います。ARがやや硬質な音を出すので組み合わせ上敬遠しましたが、元気なポップス等をメインに聴くのであればお薦めです。
TEAC VRDS-25x
やや明るく、かすれた感じがしますが、まったく刺激のない丁寧な鳴らしかたをします。響きは少ないです。悪く言えば、大人しすぎます。林原めぐみさんの電子音を多用した曲の高域を最も聴きやすく鳴らしました。もう少し色気があるといいのですが、それはチューニングでカバーできるでしょう。オールマイティだと思いますが、浩子さんの歌なら少年の歌に向いているかもしれません。
CEC (型番失念)
参考。ベルトドライブという珍しい機構を採用したプレイヤです。特徴的な音でした。ヴォーカルは奥まって聞こえ、ヴォーカルを含め管楽器等で鳴らした暖かい音がワンテンポ遅れて聞こえてきます。

以上の結果から、TEAC VRDS-25xが最も正確にCDから信号を拾えている印象を受けたので購入を決定しました。この時より少し前に上位機種である25xsが発売されていました。今思えば、25xsにしておけば良かったような (苦笑)。

この前に使用していたPioneer CLD-R7Gと比較して、随分と低音が出ています。響きも少なくなり、かなりおとなしい鳴りかたになりました。質感もかなり滑らかになったと思います。一音一音がとても丁寧にCDから採り出されてる感じです。もう少し華やかな方が聴いていて楽しそうです。響きが減少した分、心地好さが減った気もしますが、曲によってはとても美しく描写してくれます。良くも悪くも実直といった感じです。立体的で骨のある(ごつごつしたという意味ではありません)音。これがVRDSの醍醐味でしょう。

一時期、VRDS-25xの上にCLD-R7Gを置いたまま使っていましたが、これは酷い音でした。

構成セッティング
1999,01,15 1999,01,15

♪電源

極性の差は低音に出るのを感じました。適切な方向だとより締まって聞こえます。付属の電源ケーブルはEsotericのプリントがあり、品質は高そうです。ACROTECHの電源ケーブル(型番失念)に換えてもあまり効果は上がりませんでした。

2000/05/31 改訂

構成セッティング
1999,01,15

LUXMAN JPP-10000では、若干のSN比や楽器分離の向上や音場拡大が得られました。

2000/05/31

構成セッティング
1999,03,06

♪ケーブル

audio-technica AT6A48/0.7はS/N比や音場の広がりで完全に見劣りしました。グレードがあまり高いとは言えないモデルなので仕方ないでしょう。音色的には暖かい傾向で、機会があったら上のグレードを試してみたいと思います。Ortofon 6.7N-AC50Space & Time Prism33を比較すると、高域はOrtofonのほうが穏やかで好みでした。Prism33はちょっとシャリっとして耳障りな感じを受けました。一方、低域はPrism33のほうが締まっていて好ましかったです。締まっていると言っても硬く迫力のあるものではなく、弾力のある感じです。今回は低域をまとめる方向を目指していたので、Prism33を採用しました。Pioneer CLD-R7Gの時は響きすぎて却下したのですが、TEAC VRDS-25xに使用すると適度に響きを与えてくれて良いバランスです。やはり組み合わせは重要ですね。

2000/05/30

構成セッティング
1999,01,15

知人がケーブルを持ってきてくれたので比較視聴をしました。モガミ無線(型番失念)特に強調的な雰囲気のない、普通の音。それでいて質が高いというのは魅力でしょう。あっさり風味のSpace & Timeと比較したので、ボーカルの雰囲気・滑らかさが際立ちました。SAEC SL-1801も聞きやすい性格でしょう。やや低音が膨らみぎみです。その分、モガミよりも押し出し感を感じました。

2000/05/31 記

構成セッティング
1999,02,19

ACROTECH 6N-A2300。期待した通りのACROTECHの音でした。S/N比が高く、艶のある音がふわっと広がりました。高域に神経質さがほんの少し見られるようでしたが意外と聴きやすかったです。これが質が上がるということかもしれないと思わされました。この頃、あちこちをいぢり安定していなかったうちのシステムがいきなり調和的に鳴り出したように思えました。スピーカケーブルも6N-S1010にしてACROTECHで揃えてみました。なかなかいい感じでした。

2000/06/01 記

構成セッティング
1999,04,09

♪インシュレータ

The j1 project SQ5519Aを下敷きとしてCN35Sを加えてみました。全体に躍動感が出ました。ボーカルもやや滑らかになったようです。

the j1 project CN35SCN35S

構成セッティング
1999,03,12

山本音響工芸 PB-10を受け皿にしてコーン型インシュレータThe j1 project CN35Sを使ってみました。前ふたつ後ひとつの3点支持です。この組み合わせは、PB-10の木の響きとj1 projectの高解像度・適度な弾力が合わさる私定番のものになりました。お勧めです。

構成セッティング
1999,07,09