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電波…とどいた? 200512上旬/中旬/下旬

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2005年12月12日の電波状況

雑記

次回コミケからオンライン申し込み

なにゅー、初耳だぞー。つくってるなら教えてくれてもいいじゃん! (謎苦笑)データ更新の連携とか考えてつくってないよねぇ……。まあ、とりあえずつついてみよう^^;

メリットは誤入力による不備の回避+サークルカットのデータ入稿かな。ただ申し込み費用が 申込書1000円+手数料追加1000円ってのは微妙。まあ、初回はしょうがないとして、安価なネット専用申込書を準備するか、そもそも申込書不要、にしないと使う人はなかなか増えないだろうねー。

まぜるな危険

ご愁傷さまです

しかし GPL 取り扱い注意危険物だというのは(プログラマ的)常識になってないのか……。個人的にはダイナミックリンクにおける GPL の法的根拠は怪しいと思ってるけど、なにはともあれ触らぬ神にたたりなし。

まあ、ソース公開されても大勢には影響無いことでしょう。この種のゲームの本質はデータだし、製作上の重要度はスクリプトのコンバータとアーカイバのが上かも。互換品つくるぐらいなら新規に起こしたほうが早い^^; シミュレーションのエンジンのほうはわりと価値が高いかも。

だいたい、オープンソース(GPL または独自のデュアルライセンス)、かつ、市販ソフトでつかわれまくってる「吉里吉里」がいまだ他の環境に移植されてない現状をかんがみれば Linux にも!とかいう話がいかに妄(ry

それにしてもムービーは悩ましい問題です。環境依存度が低いのは MPEG1 ですが、クオリティ的には、もはやつらい、というのが共通認識。MPEG2 は再生環境がなくて、MPEG4 系はライブラリは豊富だけど、データにもライブラリにもライセンスの壁が高くて、MP3 と同様の回避対象。

で、他の選択肢はというとなかなかない罠。 吉里吉里3は Ogg 系な Theora を標準にというですが、まだなかなか重いようです。

Windows 環境に限定するなら、Windows Media Player のインストールを前提にして、 WMV/WMA で攻める、ってのははわりと悪くないかもですねー。サポートは「WMP または Windows Mediad Codecをインストールしてください」で逃げる^^;

でも WMV/WMA(ASF) を直接扱うプログラムの開発には MS の SDKいるんだっけ?←無知。まあ、WMV9 VCM を使って WMV/WMA な AVI をつくれば、吉里吉里2 とかからでも再生できるのでそれで良いかなと……と思ったんだけど、WMV+PCM / WMV+MP3 な AVI は大丈夫なのですが、 WMV+WMA な AVI はつくるのがややこい上に音がずれるっぽ。うぐぅ。


2005年12月14日の電波状況

雑記

むーびについては、 WMV 開発再開したそうなのでワクテカしておく方針でいることに^^;

GPL 自体は「混ぜるな危険」ですが、個人的には、(1)クオリティが必要十分に高い (2)インフラ系 なアプリケーションの活用については、GPL/LGPL でいいんでない?ってかんじかも。ツール系ではわりと敵(ぉ

開発本家的には、自らのクオリティに自信があれば fork の脅威は低いし、あと相応の暇(苦笑)があれば、そのサポートで喰っていけるでしょう。その上で、他者からの開発補助+バグつぶしのメリットをうけることができます。 MySQL(GPL), JBOSS(LGPL) とかはわりと成功例ではないでしょうか。

さて、その上で、インフラ系アプリは、ツール系に比べてその運用に対するサポートの必要性が高いので、本家以外でも、喰っていける度合いが高いのです。まず、元のクオリティにのっかっることで開発コストは大幅に削減。もちろんそれだけではだめで、それを手足のように扱える必要があります。さらに同様の第三者との差別化を行なうために、ベースとしてのインフラ部(オープンソースベース)+拡張インフラ部(オープンだったりクローズだったり)+補助ツール(クローズソース)という戦略もとれます。

で、ぶっちゃけ、ゲームエンジンはインフラのほうのアプリです。吉里吉里(GPL/ オリジナルライセンス)周辺は、今後、その流れが加速する予感(というか俺も絶賛後押し中)

追記。

原則としては、あとで自分が困るのを(デュアルライセンスの方法以外で)防ぐには 「GPLと矛盾しない」ライセンスが推奨ですね。 私はわりとなんでも BSD ライセンスにしてしまうのですが(笑)、

GPLを選択するなら、MSのコンポーネント系は全部OSの一部、ってことでOKな気はしますが、あえて明示的に許可したいということなら「例外条項つきGPL」でいいのではないでしょうか。制限を緩める方向の例外なら、GPLとの間に矛盾は生じませんので。

「GPL を適用する。ただし○条について、マイクロソフトから配布されているあらゆるコンポーネントについては静的動的を問わずリンクすることを常に許可するものとする」とかそんなかんじで。条項はご自分で調べて下さい^^;

もちろん他人のGPLなブツの制限を緩めるのは不可能なので、純粋なGPLなものを自分のものにまぜこむことはできなくなりますが、他の人がソースの任意の部分をひっぱっていくことは依然として可能ですし、それ自身のソースの公開性は維持できます。

GNU.ORG 提供のブツとしては、LIBGCC などのランタイム系のライブラリや、あと Guile とかが例外つき GPLですね。


2005年12月18日の電波状況

読書

最近読んだのいろいろ。

  • 『純白の梟』(デイビッド&リー・エディングス/ハヤカワ文庫FT)[amazon]
  • 『戦争における「人殺し」の心理学』(デーヴ・グロスマン/ちくま学芸文庫)[amazon]
  • 『演劇入門』(平田オリザ/講談社現代新書)[amazon]
  • 『マンガはなぜ面白いのか』(夏目房之介/NHKライブラリー)[amazon]
  • 『委員長お手をどうぞ2』(山名沢湖/ACTION COMICS)[amazon]
  • 『こどものじかん』(私屋カヲル/ACTION COMICS)[amazon]
ポルガラ終了〜。もう一回ベルガリアードよまないとね^^;

「人殺し」〜。人は人を殺そうとしない生き物だ、ということを説明した本。非常に興味深くよめました。おすすめ。人口の2% ほど「人を殺しても影響をうけない人」ってのが存在して、かつての戦争での戦果の大半は彼らによってなされた、という事実がデータでいろいろ示されてたりします。「勇者」とか「英雄」という存在(=大量に他人を殺すことができた人)がありえたのは、そういうことなのかーとちょっと納得。

責任を持つべき、というよりは、「せめてだまっとけ」ぐらいのレベルの話のような気もしなくはないです^^; 国民に(必要悪としてでもいいから)「国の行なう戦争」のなんたるかを教える、ってのはけっこう重要なのではないですかね。なんか、日本でも、孫が(戦争に参加した)祖父のことを、学校での(左よりの)授業をもとに否定して、家族崩壊、という話が実際にあったとかなかったとか。

この本のラストの、殺人忌避の障壁がくずれてる、という話は、否定はしきれないんだよな。単純な学習の効果性が、ゲーム>テレビ>書物>会話、ってのは、たぶん正しくて、その効果的な学習方法で片寄ったものを見続けていたら、そりゃアレなことになるよなーってのは、事実だと思うわけなのです。あと、この本では、ゲームよりもテレビのが槍玉にあがってましたが、わりとそれはそうだよなと思うし(苦笑)。だからといって、それらを規制すれば状況解決かっつーと、それはやっぱありえないよなと。

さっきみてたニュースで「毎日4時間以上ゲームをしている子供は攻撃性が高い」といった話がでてて、ゲームが悪影響、ってミスリードをさそってましたが、そもそも毎日4時間ゲームするのが許されてる時点で以下略ですから!

いろんな意味で子供を、というより、親を教育しないといかんのだろうねぇ……。

演劇入門、ゲーム(ADV/NOVEL)作りの参考になるかなと思って読んでみました。私は教科書から入る人なので、こういうのよんでから実践考えたほうがいいかなってことで。まあ、読むだけじゃなくて実際に見にもいかんのですが、とりあえずキーワード: プロット、対話と会話の違い、コンテキスト

マンガは〜、も同じ目的で。コマの話とかは参考になるけど、ゲームでの活用はむずかしそうだ。描線はかなり絵師に依存する話だし。全然話はかわるけど、この本の終盤ででてきてる、香港のマンガ制作スタイルとしてのプロデューサ制の話、作家性を高くしたままで成功してる例として「ネギま」とかが出現してるので、夏目先生にはぜひ取材にいってもっかいまとめなおして欲しいとか思いました。

こどものじかん、は、なんかエロリってことで話題になってるけど、この作品の最大のポイントは「先生が常識人だ」ってことだよね。最後までつらぬいていただきたい。

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