ホスピタルグレードのコンセントを6口持っているCSE H-66/CL [WWW:CSE/H-66/CL]を導入しました。
電源周りを改善すると基本的な音質が改善されるということだったのですが、本製品では効果は感じられませんでした。また、映像系にも試してみましたが同様でした。もっとも、セオリーでは壁のコンセントをホスピタルグレードのものに交換するのが手始めのようです。ちょっとした都合でうちではやっていません。
ひとつ、明確に判別できた現象がありました。それは、隣接した挿し口からアンプとCDプレイヤの電源を取ると低域が締まらなくなったことです。H-66/CLは挿し口ふたつのペアを3つ、計6口の挿し口を持っています。このペアになっているふたつの挿し口にアンプとCDPを挿した場合に顕著であり、隣のコンセントへCDPを移すことでだいぶ改善されます。最終的に、アンプはコンセントボックスのインレットに一番近い挿し口に、CDPは一番遠い挿し口に挿すことにしました。……ということは、神経質に考えると残り4つの挿し口は使えません。困りましたね。
2000/06/24 記
構成 | セッティング |
---|---|
― | 2000,01,28 |
初めにお断りしておきます。電源ケーブルの工作は法的には問題ありませんが、間違えれば火災を引き起こしかねない危険な作業です。くれぐれもご注意ください。自信がない場合は技術のある人に頼みましょう。
雑誌の記事を読んでいるうちに作りたくなってしまいました。それにうちは壁コンセントと機器が近いためにコンセントボックスまでの電源ケーブルがとぐろを巻いていて、あまり好ましくない状態でした。ごく短いケーブルを作り、そこに使えば良いだろうと考えたのです。
初めはケーブルにACROTECH 6N-P4020を使いましたがあまり変化が現れず、audio-technica AT-6S60、FURUKAWA supremo、Ortfon SPK-6.7 2000そしてOrtofon 7N・PSC 3.5Sと、次々と試していきました。いずれも長さは1mです。なお、プラグ(オス)にはHUBBELL 8215C1、コネクタ(メス)にはFURUTECH FI-15Rを使いました。
HUBBELLのプラグもFURUTECHのコネクタもケーブルの導体を2枚の金属片で挟みネジで絞める方式なので、ドライバだけでがっちり固定できます。注意点としては、HUBBELLのネジは山が欠けやすいことがあります。しっかりと固定するためにもサイズの合ったドライバで作業しましょう。マイナスを使ったほうが楽でした。また、プラグのアース端子を取り外すのは困難です。私は金ノコで傷をつけ、もぎり取りました。FURUTECHのコネクタはケーブルが通る穴が大きく、ACROTECH 6N-P4020、FURUKAWA supremoやOrtofon 7N・PSC 3.5Sでは浮いてしまったので、ケーブルに適当なもの(今回はフェルト)を巻いて太くしました。
アンプ(DENON PMA-2000)、CDプレイヤ(TEAC VRDS-25x)それぞれの付属ケーブルと交換しながら試聴しました。ACROTECH 6N-P4020は、CDPに使うと、ボーカルは明るめ、艶が若干乗る感じ、低音は若干緩やかになって締まりよりはふわっとした量感を見せる傾向を見せました。ケーブルがACROTECなので、当然ACROTECの音といった感じです。アンプに使うと、音量が増し全体が明瞭になりました。音色の変化と言うより、全体の質が上がったように思えました。PMA-2000付属の電源ケーブルはあまり質が高くないようです。
audio-technica AT-6S60はやっぱりaudio-technicaの音みたいです。ボリュウムはあるけれど、切れがいまいち。高域は伸び切っていない感じです。PMA-2000付属の電源ケーブルには音の滑らかさや量感で勝っていますが、VRDS-25x付属ケーブルには劣ります。
FURUKAWA supremoをPMA-2000に使ってみると、明らかに音量が上がり、鳴り方がまったく変わってしまいました。音色以前に雰囲気が違うのです。色も変わっているのですが、そこにある音の形が変わってしまったかのようです。定位のパターンが変わったというか……。とにかく変化は大きなものでした。音離れが非常に良くなり、立体感が随分ましました。ボーカルは若干膨らんだか残響成分が増えたような感じです。音色としてはやはり古河らしく鮮度の高い溌剌としたものでした。エネルギッシュ過ぎるのが欠点でしょうか。
Ortfon SPK-6.7 2000はsupremo電源ケーブルに負けない情報量を持ちながら激しくなりすぎない優しさを感じさせてくれました。比較して間接音も大目なのか音が左右にふわっと拡散します。ボーカルも滑らかです。
Ortofon 7N・PSC 3.5SはSPK-6.7 2000同様に柔らかな音でした。
ケーブルが決まったところで、コンセントボックスからどのように接続するかを決めました。接続は壁コンセントから supremo電源ケーブル>コンセントボックス>SPK-6.7 2000電源ケーブル>アンプです。CDプレイヤは コンセントボックス>付属電源ケーブル>CDプレイヤ です。結果、コンセントボックスまでの電源ケーブルによっても大きく音質が影響されることが解りました。出てきた音は紛れもなくsupremoの音でした。そしてOrtofon 7N・PSC 3.5Sを壁側に使うと、音が柔らかくなりすぎてしまいました。今回の確認ではベストの組み合わせまで探せませんでしたが、使用するケーブルは十分吟味する必要があることが解りました。
2000/06/24 記
構成 | セッティング |
---|---|
― |
2000,02,13 2000,02,28 2000,03,03 2000,03,17 2000,04,15 |
並列接続型の電源ノイズフィルタです。コードの出ていない小型のACアダプタの様な装置で、空いているコンセントに挿して使います。挿す場所によって効果が変わってくるそうなので何箇所かで試してみました。
この時点ではアンプとCDプレイヤはひとつのコンセントボックスから電源を取っていました。まず、CDPのプラグと隣り合うコンセントにQuietlineを挿した状態で試聴しました。変化量は比較試聴してまあ変わったかなという程度でした。各楽器の音がそれぞれ浮き出るように明瞭になりました。一方、ボーカルはやや線が細くなり神経質になりました。次にアンプのプラグの隣に挿しました。この時は差異を感じられませんでした。最後に、コンセントボックス自体のプラグ、壁コンセントの隣に挿してみました。スピーカに背を向けて挿した瞬間、音が変化したことが感じ取れました。効果としてはCDPの隣に挿した時と同様ながら、ボーカルへのデメリットが感じられないものでした。
メーカーの推奨使用法としては空いているコンセントにひたすら挿せということで、アメリカ本国では箱で売っているそうです。日本定価は1個1万円もするこのアクセサリも、アメリカから通販すれば6個で1万5千円くらいで済むらしいので、気に入ったら個人輸入するのが良いでしょう。壊れそうにない(修理できそうにない)のでアフターケアの心配もありません。それにしても日本定価は納得いきません。
2001/04/02 記
構成 | セッティング |
---|---|
― | 2000,09,03 |